2011年03月
2011年03月26日
災害対策用の「空母」を作ろう
災害対策用として、1万人収容できる避難生活用空母を全国に10隻建造し、各地に配置しておくことを提案したい。(10万人分の仮住居を確保しておく)
地震や台風などの災害のたびに仮設住宅の話題が出てくるが、作るまでに相当時間がかかるし、全員が入居できるまでには何ヶ月もかかる。
付随して水道・ガス・電気・通信といったライフラインの構築も必要になる。また、数年後には不要になり取り壊すがその経費も馬鹿にならない。
もちろん戦闘機は要らないので、代わりに小型輸送機やヘリコプターが発着できるようにしておく。
災害時は交通や流通が確保されている岸壁に接岸して避難者の生活拠点(仮設住宅扱い)とする。
その場合はコンビニや診療所といった施設も可能な限り設置する。
居住空間は世帯用とシングル用とに分けた作りとするが、簡単に変更できる構造にする。
平時は自衛隊か海上保安庁の管轄としておくが、民間にツァーや災害時の訓練用、あるいは企業や自治体の研修用として貸し出しできるようにしておく。
空母と言えば攻撃型兵器というイメージがあるが、よく考えてみれば、災害時に活用しようと考えれば、すごいメリットを持っている。
1.移動できるので、被災地から離れた正常な地に異動でき、安全が確保できる。
(仮に被災地にとどまったとしても、非常に機動性にとんだフォローができる。)
2.予め集合住宅を作っておくので、すぐに入居できるし、ひとつの行政区とみなしての様々な支援や指導などが可能となる。
3.物資の運送もまとめて陸・海・空からできるので、好都合。
4.急患はヘリでの輸送ができる。
5.情報伝達が確実・迅速にできる。
6.入居者の健康等の把握や対処がしやすい。
7.時には外国への災害支援にも使える。その際は場所によっては支援部隊の現地住居としても使用できるし、現地の方の仮住宅にもなる。
このようにすごいメリットだと思うけど、問題は建造費と維持費をどうするかだろうが、建造費は1隻あたり3000億円から4兆円といろいろあるようだけど、戦闘機を搭載するわけでもないし、平時の乗員もそんなに要らないだろうし、原子力ではなくイギリスで建造中の空母のように通常の動力が使えると思うし、なんとかなるだろう。
建造期間もいわゆる戦争用の空母ではないので、それほどかからないと思う。
ただ、確実に膨大な費用がかかるので、基本的には僕が提唱した固定資産税の目的税化でまかなうのがいいと思う。また、急に税の使途をかえることは難しいというなら、特別税を創設してでもまかなうべきだろう。
2011年03月20日
固定資産税の被災対策としての目的税化を
かつて、このブログでも書いたことがありますが、国はもとより自治体においても、この地震国で防災用に当てられている対策費はかなり貧弱だと思います。
私は、この基本的な財源として、固定資産税の被災対策と復興支援策としての目的税化を強く求めます。
何故固定資産税かというと、まさに住宅や土地を持った人に掛かる税金だから、本来はその第一の使途は、その資産の保護を目的とすべきと考えるからです。
中でも、仮設住宅は、基本的に国や全ての自治体が備蓄しておくべきです。かつ、被災後2~3日で入居できるようなものを備えておくべきでしょう。
そんな短期間には無理というなら、それこそ研究費をつぎ込んで、短期間である程度の耐久性がある住宅が作れるようなものを早く作るべきです。
そして、その後、本来の住宅などの復興には、備蓄した固定資産税をなんらかの基準で一括交付すべきです。
善意の募金などでは、財源としては少なすぎます。
それからやはり通信・交通・電力などのインフラについては、国がしっかりと抑えられるような体制をとっておかなければなりません。
やはりすべてのインフラにおいて、最低限1個は国営のものをもっておくべきだと思います。例えば、通信なら固定網と携帯網の両方で耐震・洪水に耐えられる完璧な基幹ルートを。交通なら災害に強い鉄道や道路を全国基幹網として2ルート以上を。電力も50ヘルツとか60ヘルツとかの区別を早く解消して、全国の電力網の多重化を・・・。
平時は民間に貸し出して使ってもらって、非常時には国が管理できるようにすればよいのですから。
それから、もう一言!!
複数の某大手企業は、労働者の賃金を必要以上に抑制した結果、かなりの内部留保(埋蔵金)を持っているはずです。このクラスの被害時には、早期に臨時株主総会を開いて、その内部留保の解除を行い、被災地に寄付すべきではないでしょうか?
それこそが、真の企業のCSRでしょう。口だけのCSRならどんな会社も言えます。今こそ言葉ではなく、「行動」をお願いしたいものです。
<==富士宮 浅間大社
<== 江ノ電 鎌倉高校前
ちなみに、この地震の1週間前に関東を回って帰ってきました。そういうことでは、個人的には正に間一髪の地震でした。
それにしても、かつて原発反対のデモに向けられていた放水車が、今はその原発に向けられているとは、皮肉ではありませんか・・・